• ブランディングとは差別化の確立

    ブランディングとは差別化の確立

  • ブランディングの2大要素。露出とイメージの浸透
    露出とイメージの浸透

    それがブランディングの2大要素

  • ブランディングしないと売れない

    ブランディングしないと、売れない

  • 実は誰でも実体験済みのブランディング
    実は誰でも経験済み

    ブランディングとは自分を売込む事

ブランディングで、
知っておくべき5つのこと

ブランディングとは何か?

  • ブランディングの基本 「露出」

    ブランディングの基本 「露出」

  • ブランディングの基本 「イメージ作り」

    ブランディングの基本 「イメージ作り」

  • ブランディングで差別化を図る

    ブランディングで差別化を図る

まともに答えられる人は、意外に少ない

あなたが量販店で買い物をしていて、ふとシャンプーの棚が目に入り、「今使っているのを、そろそろ切らしそうなので、気分転換にいつもと違うものを試してみるか」と、考えたとします。

商品棚には、見たこともないものも含め、たくさんのシャンプーが並んでいれば、余程の冒険家でもない限り、試したことはなくとも、今まで見たり聞いたりしたことのあるものから手にとってみるのではないでしょうか? それは深層心理において、”信頼できそうな製品”を探しているからです。

例えばそのシャンプーのテレビCMで見た、女優さんのきれいな黒髪に光るキューティクルが何となく頭に残っていたり、製品パッケージが良いイメージを後押していたりすると、「何か良さそうかも」と、試してみたくなるかもしれません。

あるいは、家電屋さんへホームシアターセットを買いに出かけたとします。普段めったに買うものではないし、その方面にあまり詳しくないから、どれを買うべきか悩んでいて、値段もそれ程違わない5つのメーカーの製品があれば、まずは無名のものは選択肢から外し、それでも決め手に欠くので、”良い音で評判(という印象を既に持っていた)”のメーカーのものにするかもしれません。

または新車を購入する際、最低でも数年使うものだから、信頼できる性能の自動車を選択したいと思うのが自然な消費者心理でしょう。個人の経済感覚の差にもよりますが、親しみのある有名自動車メーカーのセダンと新興メーカーセダンの料金が数千ドルの差なら、新興メーカーを冒険して選ぶより、有名メーカーにしておこうと思うかもしれません。その数千ドルの差が、有名メーカーのブランド力です。

露出+イメージの浸透(洗脳)

このように「見たこと、聞いたことがある」という露出・知名度が信頼性を生み、「良さそう、音がいい、有名だから安心」といった自分の納得値を高め、決断を後押しするイメージが、消費者の購買意欲を促進させるのです。

この「露出」と「イメージの浸透」を積極的に行うことで、他の製品やブランドよりも、消費者に選択してもらえる可能性をより高めること、つまり差別化を確立してブランド競争力を高める一連の行為を、ブランディングと呼びます。

メーカーでなければ、ブランディングは不要か?

どんなビジネスでも、本来ブランディングは必要

ブランド競争力を高め、消費者に選択してもらえる可能性を高めるのがブランディングですので、競合が存在する限り、本質的にはどんなビジネスでもブランディングは必要と言えます。

仮にローカルの花屋さんやレストランであっても、少なくともその地域内で、存在を知られている必要があり、やはり知名度や評判が良いにこしたことはないのです。

実は誰でも経験済みの、ブランディング

もっと極論で言えば、ほとんどの人は、生涯に置いて、自分のブランディングをしなければならない場面に遭遇しています。それは企業の面接だったり、合コンやお見合いだったり、他の候補者を差し置いて、自分を選んでくれるように、自分を相手に売り込まなければならないのですから。

ブランディングは実際にどうやるものなのか?予算は?

まずは露出ありき

まず大量の消費者の前に「露出」する必要があります。以前であれば、テレビやラジオなどの媒体くらいしか方法がなく、大手企業しか、それを活用する予算も機会もありませんでした。ところが検索エンジンやSNS、インターネットTVといった新しいWeb上の媒体の登場で事態は一変し、それこそ中小企業であっても、比較的にリーズナブルな予算でも、「露出」できる方法ができたのです。

ただ近年は、大手も広告予算を以前のテレビなどオフラインから、オンライン媒体へシフトさせてきており、検索エンジンにおける上位のサイトも昔とは違い、大手がほとんど独占してきている状況です。宣伝媒体としての検索エンジンは、ある意味でテレビ化してしまった感はあります。

必要予算は、ブランディングの範囲次第

とは言え、現状でも、業種にもよりますが、検索エンジンでのSEOやPPCや、Facebookやバイラルマーケティングなどは、ブランディングとしての「露出」のための手段にも、かなり有効です。例えば全米に向けたブランディングのための広告でも、予算的にオンライン広告なら毎月1万ドルくらいあれば、大抵の場合、意味のある何かは行えます。またローカル限定のブランディングなど、広告規模が狭くなるほど、必要な広告費用もその分下がっていきます。

イメージの浸透もWEBが大活躍

ブランディングの2大要素のもう1つ、「イメージの浸透」についても、テレビCMなら、多くは僅か30秒という限られた時間・スペースしかありません。商品パッケージも、従来どおり、ブランディングの構成要素の一部ではありますが、Webサイトであれば、時間もスペースも理論上は無限に使えるので、より効果的なブランディングを行うことができます。この「イメージ浸透」のための、全米に向けたブランディング用の広告制作でさえ、数万ドルの予算で可能になります。

ブランディングは、
誰でもどんなビジネスでも必要

ブランディングができていないと、何が問題か?

価格競争に巻き込まれるリスク

例えばメーカーが、どんなにすばらしい製品を世に出しても、中国・韓国あたりから、比較的に安い労働力を武器に、もっと低価格の類似製品が必ず次々と市場に流入してきます。そうした際に、ブランディングができていない商品は、消費者に対して明確に価値や差別性を訴求することが困難になり、簡単に価格競争に巻き込まれてしまいます。

顧客ロイヤリティを培う

また一般のお店やサービス業であっても、ブランディングができていないと、顧客ロイヤリティを生み出し難く、簡単に他店に浮気されたり、ユーザー離れが起きたりしやすくなります。

中間を狙うブランドは、いつか淘汰される

特徴の薄い、中間を狙うブランドはいつか淘汰され、個性があり、熱狂的なファンベースをもつ高級ブランドと、低価格ブランドの二者だけが生き残れるのが、今の風潮になっていることからも、特徴作りに大きく貢献するブランディングは、絶対に欠かせないことが分かります。

ブランディングされていない商品は売れ難い

アメリカ市場で、ブランディングされていない製品は、極めて売れ難いだけでなく、売れるようになっても短命なのです。そして実は、日本市場においても同じことが言えます。

ブランディングと、販売価格の関係

選択消費の時代

消費者は、高くても買う場合と、できるだけ安く買う場合を使い分ける傾向にあります。本当に富裕層でなければ、全てを高級品で揃えるわけにはいかず、こだわりや価値を強く感じているものには、割と高いお金を使う一方で、そうでないものに関しては、特に理由がなければ、できるだけ安いものを選ぶ傾向があるという、消費者行動の研究結果も出ています。

高くても買うカテゴリーの存在

不況下においては、生活必需品以外の商品を取り扱う企業にとって、消費者の頭の中で「高くても買う」というカテゴリーに入れてもらえるかは、死活問題になっていくので、多くの企業はブランディングを活用するのです。

安っぽいものは高く売り難い

また、安っぽいと思われているものを高く売ることは至難の業ですが、高そうと思われているものを、相応かリーズナブルな値段で売ることは、逆に顧客満足度につながります。

購入者の満足度アップ

ブランディングは、モノやサービスを高い値段で売れるようにし、”良いものを買った”という消費者の感覚的な満足度の創出に、活用できるということです。

ブランディングで、
知っておくべき5つのこと