バイラルビデオ例2

Blendtec
バイラルネタ:動画

BLENDTECのバイラルビデオ

概要Blendtec(ブレンテック)というブレンダー・ミキサーのブランドが、ユーザーから寄せられた「Will it Blend?」という、お決まりのお題に対して、リクエストに応じてありとあらゆるものを、実際にブレンダーにかけて、粉々にしてみせるビデオが、バイラルビデオとして長くヒットしてきました。

ビデオ自体を、懐かしい音楽と実験用の白衣を使って、あえて古臭いイメージにしているのは、アメリカの学校で、昔よく見せられた、化学実験や教材用のビデオや映画風に、あえて仕上げるという意図があるからでしょう。

iPhoneやiPad、テレビやwiiのリモート、ビデオカメラ、デジカメなど、常識的にはあり得ないものを見事にブレンドしていくことで、ブレンダーの性能の凄さを、衝撃的な映像で、ストレートに伝えています。

またブレンドしているものは、その時期に話題になっているタイムリーなものが選ばれていて、見た目のインパクト以外に、ネットユーザーたちの心理をうまく捕らえ、何らかの捻りもしっかり入っているため、一層面白くしていると言えます。

一例として、ジャスティン・ビーバーという人気のポップ歌手のCDやDVD、フィギアをブレンドしたビデオでは、彼が映画のDVDを出したタイミングで作成されたものでした。

解説自伝も書いていて、それを少し紹介して読んでいて、「17歳で自伝?」、「歌手は歌う前に乳酸系をとってはダメだけど、みんな知ってるように、僕は掟破りだから。(チーズが使われている)ピザ、うまいよね」、「初デートが伝説化してる‥ビュッフェに行って。そう、白いシャツを着て。そう、スパゲティを食べた」のように、やさしく痛い自伝内容に触れ、「自伝は、本当に伝説になった人が書くものでは?」的なことを言って、「彼の成果物のすべてをブレンドすれば、少しは内容のあるものになるかも」とブレンドすると、最後は伝説のロックスター(KISSのジーン・シモンズ)が出てくる、というようなオチまでつけていました。

続きがまた見たくなる、楽しみになるという意味で、単発・短命で終わりやすいバイラルビデオの宿命をうまく跳ね除け、シリーズとして長きに渡りバイラルを継続させた好例と言えます。

バイラルビデオ例「Brendtec」